2017年6月2日金曜日

VAPE用電池 from 台湾 - 禁菸區 『環島VAPEバッテリー』 レビュー

バッテリー。VAPEを嗜む人にとって欠かすことのできない、最も重要でデリケートな構成要素。性能の良いものを使いたい、見分けづらいけどニセモノは避けたい、安全なもの・危険なものはどれ? 性能を表す数字は本当に正直な数値なの? などなど、VAPE用として規格化されたものがあるわけでなく、本来セルをそのままエンドユーザーが使うことを想定していないバッテリーを利用している為に、購入時には何を買えばいいのか悩むし、モヤッとした悩みが尽きませんよね。
今回レビューするのは、なんと「VAPE用」を謳うバッテリーです。

本記事は、日本国内におけるVapeOnlyの正規販売代理店であり、台湾製リキッド「禁菸區(UnSmokeZone)」の取り扱いでもおなじみの、「ベイプオンライン」の提供でお送りします。

【ご注意】本記事および筆者は、紹介しているバッテリーについての安全性や性能を保証致しません。提示している情報を元にご自身の判断と責任においてご利用下さい。また、本記事中にて行っている皮膜剥がしとリラップや、ピーキーな負荷テストは、大変な慎重さを要する行為です。予備知識なく安易に真似をなさいませぬよう、お願い致します。




製品仕様についての考察

まずは外見を観察してみましょう。一見してわかるのは、これが本当にVAPE用として作られているバッテリーだということです。「VAPE CELL」の文字、そして、英語の小さなフォントですが、VAPEでバッテリーを運用する時に注意するべき事柄が書かれています。
さらに、台湾の字と、島の形を模したロゴ。どこかで見たことがありますね。そう、このバッテリーは、昨今「烏龍茶そのまんまじゃん!」などと一部で評判のリキッドを多種製造している、台湾のメーカー「禁菸區(UnSmokeZone)」がリリースしているバッテリーなのです。


フラットトップです。わずかに厚めのシュリンクラップで覆われています。ポジティブ端子に被せてある絶縁体が黒ではなく藍色。


左の緑のバッテリーは「SONY VTC4」です。ポジティブ端子の金属の形状が異なりますね。



サイズ、重量共にVTC4と比較して特に気付くところはありません。


長さを撮り忘れていた為、透明なシュリンクでリラップした後の状態を追加で撮影しました。皮膜で浮いているぶん誤差が出ていますが、端子間の距離はちょうど650mmです。

次にスペックですが、製品にプリントされている文字情報から読み取れるのは、
  • 容量:2,500mAh
  • 最大連続放電:30A
  • 最大瞬間放電:80A以上
といった仕様です。最大パルス放電が本当にそんなに高いの? という疑問はありますが、現在流通している多くの18650サイズのIMRバッテリーと比較しても遜色なく、書かれている数値上は、いま最もVAPE界隈で信頼されている「SONY VTC5」と同等の使い心地が期待できることになります。

【2017/08/24追記】
「最大パルス放電」としていた表記を「最大瞬間放電」に修正しました。なお、追加情報としてベイプオンラインより、本バッテリーはDyson製品のバッテリーなどを作っている、きちんとしたメーカーが製造・テストを行っている旨と、一つ前の型のバッテリーを禁菸區でテストしている動画の情報を頂きましたので、併せてお伝えします。[ 動画リンク ]

さて。恥ずかしながら筆者はバッテリーに関しての知見をさほど持ち合わせておりませんので、他に出来ることといえば、体当たりで他のバッテリーと比較してみることぐらいです。

が、その前に。バッテリーの皮膜を剥がしてみたら中身がどこそこのアレだった、みたいなケースがよそのメーカーのバッテリーでは存在するようなので、丸裸にして確認してみましょう。



シリアルナンバーのような刻印があるだけですね。緑色のマーカーが引かれている部分にも何か印字されているのですが、ちょっと見づらいので塗料を拭き取って観察してみます。


これも製造番号か何かのようですね。軽くネットの海を泳いでみましたが、外見的に似通ったものは見つかりませんでした。


そのままでは非常に危険なので、手元にあったクリアタイプの18650用熱収縮チューブでラッピングをし直しました。

さて、ここまで見てきて一つ、思いついたことがありました。SONYのVTCシリーズ等幾つかのバッテリーでは、内部資料としてのバッテリーの仕様書、「データシート」と呼ばれるものが公開されています。正確には公開されているというよりは、落ちてる、転がってる、晒されている、というような雰囲気ではありますが、とにかくメーカー自身が用意したのであろう資料があれば、期待される性能の確度や自社生産かどうかの判断に良い影響をもたらすような気がします。
というわけでベイプオンラインさんを通じて禁菸區に確認してもらいました。

……。

結果、データシートはありました。ブログで公開しても良いとのお話でした。











各表をそれぞれ単独の画像で頂いた為、そのまま公開して画像だけ拾われてしまうのは良くないし、何のデータだかも分からなくなると思い、雑にウォーターマーク的な画像処理を加えさせて頂きました。
これを以て私に何が解説できるわけでもないのですが、とりあえず最大電流が30Aであることには言及されているものの、最大パルス放電についてはデータシート中に記述がないので、バッテリー外装に「80A UP」と書いてあることについては根拠となるデータがない、ということになります。
そのほか、各図のグラフのカーブはVTC5のものとして著者が過去に目にした別の資料と似たような傾向を示しており、あえて比較するなら全体的にVTC5よりも僅かに劣る数値になっています。こういうデータが用意されているという事実は、素直に、製品が良心的なものであると信ずるに足るソースになりますね。


実容量のチェック



2本のうち、皮膜を替えたほうのバッテリーは結構ギリギリまで消耗していました。もう少し消耗させてみますが、電圧の低下による保護が働いてしまい、なかなか一気には減ってくれません。無理をさせながらバッテリーの状態を確認してみますが、発熱や液漏れのような異常は一切起きていません。


残り9%のところでついに、指定ワッテージが出せるのは開始直後の一瞬だけで、すぐに3Wまでしか出せなくなってしまいました。仕様上の終止電圧2.0Vまではまだ余裕がありますが、メカニカルMODに替えて危険を冒してまで電池をダメにする実験をしても意味がないし事故を起こしたいわけではないので、このへんで充電を開始します。ちなみにもう一方のバッテリーは49%ほどの残量でした。


写真1枚目が充電開始直後、2枚目が充電完了状態です。91%充電して2041mAh。0%が何Vを示しているのか分からないので憶測混じりではありますが、概ね仕様上の数値通り、と言ってよいのではないかと思います。


負荷をかけてみる

今度は、満充電のバッテリーを18650シングルのテクニカルMODに入れて負荷をかけてみます。75W設定で10秒連続パフを行い、出力の低下具合やバッテリーの状態を見てみましょう。なお、40Wで一度試しましたが、10秒間ずっと安定していて負荷になりませんでした。


バッテリーの状態を見る為にカメラをいったん置いているので、パフ後にブラックアウトしています。また、エアフローから逆流したミストで指がビシャビシャです。色々見苦しくてスイマセン。(以後の動画すべて同様です……。)
結果ですが、3秒あたりで65Wまで落ちて、以後は10秒カットオフまでそのまま、ですね。直後のバッテリーの状態は発熱なし、外見の異常なし、です。


次に、1年ほど使い込んだSONY VTC5で同じことをしてみます。最強のVTC5様ですから、ハンデです(笑)。


動画の冒頭が見づらくなってしまいましたが、1秒で60Wまで落ちています。バッテリーの状態には問題ありませんでしたが、使い込むとやはり性能が低下してしまうのでしょうか。


このままでは比較が成立しないので、新品のVTC5でやり直すことにしました。本当は、4本セットで使う予定の物だったのですが……泣く泣くバラして検証に投入します。(筆者さん、ボケ始めたオッサンの為、手書きの使用開始日を一カ月勘違いして書いていますね。)


2秒で65Wに落ちました。10秒パフ後のバッテリーの状態には問題はなさそうです。しつこいようですが、異常発熱もしていません。

結果、こんなザックリとしたやり方で優劣を口にしていいのかどうかわかりませんが、パワフルさでは環島VAPEバッテリーに軍配が上がりました。
あとは、充放電を繰り返していくことによる劣化具合についてもデータシート通りなのかどうか検証したいところですが、こればかりは使い続けないと判断のしようがありませんので、また機会がありましたらお伝えしたいと思います。


まとめ

禁菸區謹製、『環島VAPEバッテリー』 made in Taiwan、いいんじゃないでしょうか。VAPE用を謳うに相応しい製品としての配慮と、偽りのない性能を備えています。他のサイズや容量重視タイプ等のバリエーション増加にも期待したいですね。

【2017/06/09追記】しばらく普段使いのシングルバッテリーMODで使用してみたところ、容量はVTC5より少し少ない印象です。負荷を掛けた時の結果として現れたパワフルさと引き換えになっているのだと思います。筆者の体感ではVTC4とVTC5の中間、ややVTC5寄りぐらいの性能ですね。

参考文献:eucalyptusさんのブログ [ 電タバ関連つらつらと・・・ ]
↑VAPEにまつわるバッテリーや基板のことなどについて、突っ込んだお話が沢山ありますので、興味のある方はご参照下さい。


環島VAPEバッテリーのお買い求めは、ベイプオンラインにて。
[ ベイプオンライン - 環島VAPEバッテリー 18650リチウムイオンバッテリー 台湾製 ]


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