2017年5月22日月曜日

8コイルという究極のバケモノ - envii 『Terra』 RTAレビュー

驚異のOcto-coil RTAをレビューします。暴力的な数のコイルが並んでいるアトマイザーというと、コイルユニット交換式のモクモク仕様クリアロマイザーを各社がリリースしていますが、本機は最大8つまでのコイルを使って自分でビルドするRTAです。
「視界を覆うほどのミストを吐き出したい、あるいは、人目を惹くデバイスを探している、そんな望みに完璧に応えるRTAだぜ! 300W以上で使えるぜぇ。何? そんなMODを持ってる奴なんかほとんど居ない? そんなこたぁ分かってる。でもリリースしてやったぜ。ワイルドだろぉ?」だそうです。


本記事は、老舗のVAPE専門通販サイト「Heaven Gifts」からの製品提供でお送りします。


製品仕様

製品種別 RTA
外形寸法(実測) 高さ:69.0(全長、純正ドリップチップ装着時)
高さ:49.3mm(ドリップチップ、510コンタクト部を除く)
直径:25mm
重量(実測) 58.34g
タンク容量 5.5ml
デッキタイプ ギリシャ神殿の柱方式
1~8コイル対応
コンタクト 510
(調整不可能)
ドリップチップ 専用樹脂製ドリップチップ付属
※510サイズも使用可能
内容物一覧 Terra RTA本体一式
交換用ガラスチューブ
予備コイル×3
予備コットン少量
シリコンキャップ×8
樹脂製スレッドカバーリング(510ドリップチップ用)
注意書き


外観



金属製の外箱で、なんだかVAPE用品というよりPCパーツのようなたたずまい。小さな紙には「コイルが接触しなくなることがあるからドライバーンしないで下さい」と書いてあります(理由は後述)。ガラスチューブは最初から取り付けられているものと長さが違うし、他の内容物も一般的なRTAの付属品としては馴染みのないものですね。後ほど詳しく見ていきます。


本体を分解しました。左上からドリップチップ、トップキャップ、チムニー、ガラスチューブ、ウルテムリング、デッキ+ベース、です。デッキにはあらかじめ8個のコイルとコットンがセットされていて、そのまま使えます。
デッキとベースも分離できるようなのですが、壊さずには外せそうにないぐらい固かったので断念しました。



510コンタクト側とデッキの上端側、両方のピンを外してもデッキが抜けず……。ポジティブピンの飛び出方は十分ですが、これがデッキの固定を兼ねているかどうかは分解できなかった為にわかりませんでした。そもそもスペック的にメカニカルMODで使用するアトマイザーではないので、製品仕様の表では「調整不可能」としました。


ドリップチップは内側にスレッドが切られており、トップキャップ外側に絞めます。内径10mmのストレートで高さが15mmと、圧倒的なミストをそのまま運ぶようになっています。トップキャップ側の内径は8.5mmなので一般的な510のドリップチップをそのまま挿すことができ、その場合は付属の樹脂リングで外側のスレッドをカバーします(写真2枚目)。


すっかりおなじみとなったトップフィル形式のリキッド注入口ですが、トップキャップとチムニーはスレッドではなく、切欠きの位置を併せて回し、ロックする方式です。


チムニーとデッキの接合部分から下、全体がチャンバーです。モワモワッと出ているコットンから下に向かってリキッドが供給されます。


付属のガラスチューブの長さが違うと前段で述べましたが、最初から取り付けられているガラスチューブとウルテムリングの構成では、ウルテムリングにある8カ所のスリットから、通常のエアフローとは別に空気が取り込まれます。長いガラスに交換すると、そのサポートのエアーを使わない運用になります。
実際に使ってみて分かったことですが、8つのコイルが満足に立ち上がるだけの出力をかける時点で相当な熱が発生するので、下からの空気量(ドロー)の調整とは関係なく、アトマイザー本体の放熱の為にウルテムリングの穴が必須だと感じました。それでもアトマイザー下部の外周部が、本当にヤケドの危険があるぐらいの熱を持ちます。そりゃそうですよね、間近にコイルがあって、しかも外周にびっしり並んでいるんですから。


デッキです。よく分かりませんよね(笑)。
コイル同士の間にある楕円形の穴が、ボトムパーツのエアフロー・コントロール・リングからの空気の出口です。リングは全開・全閉で止まるタイプで、2方向に開いています。


コイルを一つ外してみました。下がネガティブ、上がポジティブで、矢印の位置にわずかな段差があります。この段差はポジティブ側にもあり、スペースドコイルのバネのような反発力で上下の段差に突っ張ることで、コイルが固定されています。


付属のシリコンキャップはこのように、使わないコイル位置のジュースホールを塞ぐためのものです。塞ぐのはジュースホールだけなので、これで7カ所の穴をふさいでコイルを1つだけにしたところで、広大なチャンバーも8つの楕円形エアホールも、そのままです……。唯一無二の個性を中途半端に潰しにかかるだけのように思えますね。



コイルをもっと詳しく観察してみました。抵抗値1.5Ω、内径3.0mmで幅が11mm。トータル0.18Ωということで、コイルすべての接点が正常に取れている状態で計算が合いますね。実は合成抵抗値はもっと高く出ていたので、通電していない状態でウルテムリングの隙間からピンセットの先を使ってコイルをいじり、調整した結果が最後の写真です。
同封の注意書きにあるようなドライバーンによって「焼き鈍し」が起こる以外にも、様々な要因によってコイルの接点がゆるみやすいようです。運用に一般的なアトマイザーよりも注意と調整が必要な点はデメリットかもしれませんが、そもそもがピーキーな設計のバケモノRTAですから、まるっと楽しめる人でなければ扱う資格がないのかもしれません。
ともあれ、カンタルの28ゲージあたりできちんと揃えてコイルを組めば、自身でビルドも問題なく出来そうですね。そして、億劫な方の為にコイルとコットンがセットになった消耗品も発売されています。

※既製品の交換コイルは1.2ΩでOcto-coil時0.15Ωだそうです。実測値とズレてますね。


使用感

まずはフィッティングから。



このRTAの為だけに、Wismec 『Reuleaux RX300』を買いました。もちろん、専用でバッテリー4本も新調。300Wで炊かねばならないなら、必須ですしね。今後は安定感のあるビルド台としての活躍が期待されます。


Wotofo 『Serpent mini』を載せたEleaf 『iStick Pico Mega』と並べてみました。大人と子供の対比みたいですね。



言い忘れていましたが直径25mmです。


リキッドを入れて、いざオクトコイルVAPE。まずは様子見。

……。

60Wで立ち上がりに約4秒、100Wで約3秒かかりました。煙量は推して知るべし。

コイル周辺は結露で中が見えなくなりました。

さて、最終目標の300Wに設定してみます。


……。

パフ0.5秒後にバチバチッ! っとリキッドが爆ぜる音がして、恐怖に負けました。
こんな音を発してリキッドが蒸発しているアトマイザーに口を付ける勇気は、持ち合わせていません。ごめんなさい。200Wまで落としてエアフロー全開でおもいっきり吸ってみましたが、それでもバチッと爆ぜます。160Wまで落としてようやく落ち着いて吸えるようになりました。アホみたいな煙量ですし、これで十分のように思います。
味は、飛沫を含んだとても荒々しく熱いミストが大量に押し寄せ、リキッドを飲んでいるかのような出方をします。そりゃあそうですよね。間隔の広いスペースドコイルが8つも置いてあるのですから。

最後に、しばらく使った後で気付いた点をいくつか。


長期間リキッドを入れたまま放置したり、RTAのリキッド注入時のセオリー(エアフローを閉めて注入→フタをして逆さに→エアフローを開けて負圧を逃がす)をやらないでいると、過剰供給されたリキッドがデッキ最下部に溜まっていきます。写真の状態ではギリギリセーフですが、あと1ミリ上がってきたらエアフローの穴から漏れます。普通のRTAと違って過剰供給の様子が外から見えるので、大惨事にはならなさそうではありますが。


1タンクぶん使用した後でコットンとコイルの状態を見てみました。縦に長いコイルに対してリキッドが上から下りてきて、下からの空気でミストを吸い上げる、という構造、しかも高出力ということで、アンバランスな疲弊のしかたをすると思っていたのですが。とても普通でした。ウルテムのスリットからの吸気が良い仕事をしているのかもしれません。




まとめ

300Wは人類に必要ありません! でも、高出力MODと併せた超クラウドチェイスなネタアイテムとしては最強です。いじっていて、とても楽しめました。くれぐれも周囲の迷惑にならないよう、かつ、安全第一で使いましょう。


ご購入はHeaven Giftsで、と一応言っておきます!
[ Heaven Gifts - Envii Terra Octo-coil RTA - 5.5ml ] (RTA本体)
[ Heaven Gifts - 20pcs Envii Terra RTA Replacement Coil ] (20本入りプリメイドコイル)


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